中古で購入してから2年が経過し、無事に車検から戻ってきた現在の愛車であるヤマハ製400cc空冷4気筒の2001年式XJR400R(BC-RH02J)を紹介します。
現代の排ガス規制では、規制値をクリアすることの困難な空冷4発のフルスペックのスポーツネイキッドであるXJR400Rを所有してきた感想や、これからも乗り続ける上で自分だけのバイクにする為のカスタムも検討中です。
少し照れ臭さはありますが、現状の問題点も含めて自慢の愛車であるXJR400Rを是非ご覧下さい。
目次
XJR400R(BC-RH02J)基本情報
ヤマハ発動機が「空冷最速のネイキッド」を目指して開発し、ホンダ製CB400SFやカワサキ製ゼファーなどのネイキッドブーム真っ只中の1993年にデビューしたXJR400(4HM)。
そのXJR400にブレンボ製ブレーキキャリパーやオーリンズ製リヤサスペンション(所謂ヤマンボ、ヤマリンズ)を搭載した上級モデルとして1995年リリースされたのがXJR400Rであり、XJR400とXJR400Rが併売された後に大幅改修を受けて2001年に販売されたのがXJR400R(BC ~RH02J)です。
以降も2004年にマイナーチェンジが行われ、排ガス規制の強化に伴い2008年を以て生産終了となりました。
因みに、1993年式からを1型、1998年式からを2型、2001年式からを3型、2004年式からを4型や最終型とも呼ばれています。
カタログ諸元
私が購入したのは、2001年式のXJR400R(BC ~RH02J)でカタログ諸元はコチラです。
型式 | BC ~RH02J |
全長(mm) | 2085 |
全幅(mm) | 735 |
全高(mm) | 1090 |
ホイールベース(mm) | 1435 |
シート高(mm) | 780 |
乾燥重量(kg) | 176 |
車両重量(kg) | 198 |
エンジン | 空冷4ストローク直列4気筒DOHC |
排気量(cc) | 399 |
最高出力(kW(PS)/rpm) | 39(53)/11000 |
最大トルク(N•m(kgf•m)/rpm) | 35(3.6)/9500 |
燃料タンク容量(ℓ) | 20 |
燃料種類 | レギュラーガソリン |
変速機方式 | リターン式6段変速 |
所有した感想
ほぼノーマルの状態で2年間乗ったみての良い点、悪い点を紹介します。
尚、あくまでも個人の感想ですので、初の400ccオーナーになった人間の一つの意見としてご容赦下さい。
良かった点
・現行車には無い空冷4気筒のエンジン音
・RZやXJなどヤマハの名車を引き継ぐスタイル
・クセの少ない走行性能
XJR400Rの最大の魅力は、何と言ってもエンジン音!
1万回転以上回る空冷4気筒エンジンから奏でられる独特の乾いたエンジンサウンドは、ノーマルマフラーでも充分に高揚感を得られます。
6000回転を超えてから感じられるパワー感や加速感もエンジン音と共に乗り手の気分をその気にしてくれる事、間違いありません。
えぐりの入ったタンクやカチ上がったテールカウルなど、ヤマハの名車であるRZやXJを意識したスタイリングもお気に入りのポイントです。
愛車はブラック単色ですが、YSPカラーやストロボカラーのバリエーションが展開されていたのも納得です。
ゼファーやインパルスなど70年代を意識したデザインも魅力的ではありますが、90年代のスポーツネイキッドという点で当時のスポーティーさを融合したXJRのスタイルも個人的に満足しています。
走りの部分でも、よく走り、よく曲がり、よく止まる癖のない走行特性は、街乗りや高速ツーリングでもライダーに安心感を与えてくれます。
但し、クセが無い=面白味が無い訳ではなく、必要十分なパワーと扱いやすい操作性は、バイクで走る楽しみを充分に味わえるものです。
また、20ℓの大容量タンクに純正シートの座り心地も相まって長距離ツーリングも問題無くこなせる点でも優等生なバイクと言えるでしょう。
悪かった点
・燃費がイマイチ(街乗り15〜17km/ℓ前後)
・ゼロ発進時の加速性能
・ゼファーやスーフォアに比べるとカスタムパーツが少ない
高回転で回せば回すほど楽しいエンジン故の悩みでもありますが、正直燃費はイマイチです。(汗)
旧車では無いものの20年以上昔のバイクですから仕方のない部分と理解していますが、燃費を気にするのであれば現行のFI車を選択する事をおすすめします。
走りの部分で唯一の不満は、出だしのパンチ力が無いのかゼロ発進時の加速が他のバイクに比べると遅れを取るように感じられます。
但し、2速→3速で回していけば街乗りに不満はなく加速するので、スタートダッシュにパンチ力を求める人以外は気にならないかもしれません。
これからカスタムを進めたいなと考える中で、カスタムパーツの選択肢が少ないかなと感じています。
カスタム自体、自己満足の世界なので人と被らない様にするものだと思いますが、パーツの選択肢が少なければ人と同じようなカスタム車になる可能性は高いです。
更に前期型の4HMの方が後期型のRH02Jよりカスタムパーツは豊富であり、欲しいと思ったパーツでも年式が合わない事もしばしば。
いくつか悪い点を挙げましたが、良い点を上回るほどのデメリットとして感じているものでは無いので、本当にXJR400Rに満足しています。
尚、2022年現在のバイクブームでXJRも多分に漏れず中古車市場で高騰していますが、当時の新車価格を上回る金額で購入するほどの魅力があるかは、個人の価値観なので何とも言えませんが、現行車にはない魅力が数多くある事は間違い無いでしょう。
幸いコロナ禍になる前にお手頃な価格で購入出来たから言えることかも知れませんが。
今後のカスタム
中古で購入してから2年間、ほぼノーマルで乗っていたXJR400Rですが、今後長く付き合う上で自分らしくカスタムを進めようと検討中です。
特に購入時から気になっていた転倒傷や劣化の激しい外装など目立つ以下の部分を何とかしたいと考えています。
気になる点①メーターカバー
画面では少し分かりにくいですがメーターカバーに転倒時に付いたと思われるガリ傷があります。
メーターカバーの交換は必要ですが、ヘッドライトのくすみも気になる点です。
イエローレンズのヘッドライトに変更するのもアリかな?と考えています。
気になる点②マフラー
マフラーにも残念な転倒傷があります。
ノーマルマフラーは、90年代から00年代に流行した大型のサイレンサーが装着されており、個人的には変更したいポイントです。
旧車風のルックスにする為にショート管にするか?
それとも現代的に小さめのサイレンサーにするのか?
スリップオンタイプも視野に入れながら、マフラー変更はマストですね。
気になる点③ポイントカバー
右側のポイントカバーにも目立つガリ傷が付いています。
自分で転倒した訳ではありませんが、コケたまま乗っていると思われるのも気分の良いものではありませんので、交換決定のパーツの一つです。
純正品を入手するのも一つの方法ではありますが、スポーティーな見た目になるBEET製も候補に入れて悩んでおります。
以上が現状の気になるポイント3点ですが、スタイルの方向性を決めてから実際のカスタムを進めたいなと考えております。
ヤンチャ系の旧車會っぽく仕上げるか、レーシーな走り屋風にカスタムするのか等、自分の愛車をどのように格好良くするのかを考えるは本当に楽しい時間ですね。
まとめ
愛車のXJR400R(BC-RH02J)を紹介させて頂きました。
ノーマルのまま乗り続けるも悪くはありませんが、これからカスタムをするキッカケとして、車検時にリアサスペンションを交換した事が挙げられます。
元々は純正オーリンズが装着されていましたが、サス抜けしており修理も不可だった為、社外品(U-CP製)に交換しました。
コーナリングの安定性が良くなった事ももちろんですが、見た目も格好良くなり本当に満足しています。
具体的なカスタム費用は設定していませんが、大掛かりな改造や高額パーツを簡単に購入できる訳ではありませんので、先ずはDIY的に自ら作業を行えるパーツの取り付け等でカスタムを進める予定ですので、今後のカスタムの進行状況を是非楽しみにして下さい。