契約社員ではあるものの商業施設の警備員として再び就職していたが、少ない休日に伴う長い拘束時間に嫌気が差して転職活動を開始した。
地元で働く事のできる就労環境と日中勤務が可能となる条件を満たしていた農業法人に正社員として再就職を果たす。しかし、馴れない農作業で腰痛を発症し、入社後2ヶ月の試用期間中に仕事の継続が困難となり退職するに至った。
現在のリハビリ療養の無職中にこれまでの経緯を振り返りながら、今回の転職の反省点と今後の再就職活動に向けた取り組みの方針について考えます。
転職はブラックな職場から脱出するため
地元にUターン後、再就職するのに今までの職歴を活かしつつ40代という年齢面の採用条件を鑑みて、前職と同様の商業施設の警備員に契約社員として採用される事になりました。
この職場では、結果として約1年半という期間お世話になったが、採用されてから半年もすると1人2人と同僚が職場を離れて行き、追加募集した人員も定着することはなく、ギリギリの人数で現場を切り盛りする状況でした。
人員不足で最も影響が出る事象は勤務時間の超過です。
実際に現場では48時間拘束は常態化し、月の休日日数が2日しかない事も多々ありましたが、日給制だった為に収入面ではソコソコ満足した事や少ない休みで疲労のあまり休息するだけで深く考えられないままのモヤモヤとした日々を過ごす毎日だった事を覚えています。
日々の仕事に追われながらモヤモヤした気分で過ごす中で、職場内でコロナの集団感染が発生したことが、転職を本気で考えるきっかけでした。
人手不足により体調が悪くても休みが取れない状況と高齢の親と同居する立場としては、発熱外来にも行く事が出来ない職場の環境に真剣に転職を決意した瞬間です。
ここから転職活動を本気で開始して3ヶ月後に次の転職先が決まった状態で退職する事となりました。
転職活動で農業法人に採用決定
転職活動を開始する上で現状の仕事における不満点と満足している点の棚卸しをして、希望の就労条件を明確にする必要があります。
不満ポイント | 満足ポイント |
●2日/月と休日日数がとにかく少ない ●最大48時間と拘束時間が長い ●肉体的にハードで50代までしか働けない |
●貯金の余裕もある収入 ●現場全体の良好な人間関係 ●通勤が20分と短時間 |
不満点を取り除くのは当然の事であるが、現状の満足ポイントの中で妥協出来る項目を考えた際に収入面を多少目を瞑る事としました。
理由としては、40代後半で高収入を得る場合、管理職や特別な資格が必要であり、自分自身の職務経験を考えると収入面を優先するのは無理という判断です。
逆に優先する項目は、長く働ける条件や環境であると考え、休日が確保されている事は勿論のこと、残業が少ない事や通勤時間の短い自宅付近の職場を優先項目としました。
実際に仕事選びを進める上で職種に関して制限を設けてはいなかったのですが、地方エリアで業界未経験も含めるとアラフィフである自分の条件に見合うものは、
- 配送ドライバー
- 介護職
- 工場、物流倉庫
- 農業
以上の4つの職種が該当する状況でした。
個人的に『食』に関するジャンルに興味を持っていたため、農業に関連する求人情報を集めるのが転職活動の第一歩となりました。
この時点で転職を決意してから1ヶ月ほどであり、同業他社であれば仕事をしながらでももっと早く具体的な活動に取り組む事が出来たでしょう。
次に求人サイトから『農業』の情報を集める中で、食品加工会社向けの野菜農園を経営する企業を発見し、日中勤務のみに休日保証、自宅から会社まで15分ほどで会社まで通える求人募集に応募しました。
早速返答が来て履歴書を送付し、面接したいとの要請を受けて翌週には面接を実施、面接1週間後には採用の連絡をいただき、お世話になる旨をお伝えしました。
ちなみに1社目で採用をいただいた事はラッキーであり、正社員での採用でもあったためです。
転職活動2ヶ月目にして無事に採用となり、会社規則に則り退職1ヶ月間に職場上長と本社総務へ退職の意思を伝え、翌月末に晴れて円満退職、希望に胸を膨らませる転職を果たしました。
試用期間中にまさか怪我?!在籍2ヶ月で退職へ
さぁ、いよいよ新しい職場である農業法人での仕事が始まりです。
前職での有休消化が全く進められなかったのは残念でしたが、精神的には仕事モードを維持したまま不安よりもヤル気が勝っている状態でした。
しかし、業界未経験の農業は、肉体的に想像を超える過酷さがありました。
特に最初の一週間は、足腰の筋肉痛がバキバキで立ち上がったり横になるのも苦労する毎日。
しばらくすると日中のみの勤務、且つある程度自由に休日を取得できる環境もあって、モチベーションの高さも合わさって身体は徐々に慣れていく事を感じます。
この職場に限ってだったのかもしれませんが、収穫や種まきなど人力による作業が殆んどであった事もあり、徐々に慣れた身体に知らず知らずのうちに疲労が溜まっていたようです。
膝や腰など疲れやすい部位にサポーターをするなどのケアをしていたにも関わらず、入社から1ヶ月半を過ぎた或る日の朝、腰に『ズキーン』と大きな痛みが走りました。
最初は軽いギックリ腰を患ったくらいに思っていましたが、医師からは『腰椎椎間板症で治っても今の仕事を続けると再発して腰痛が悪化します。』という驚きの診断結果でした。
診断結果から今の仕事を継続するのは困難であると判断し、腰の怪我を理由に入社からわずか2ヶ月でまさかの退職となりました。
この時の気持ちは、正直ショックで医師の話を聞いて直ぐに会社へ伝える事は出来ませんでした。
私を心配をしてくれた先輩から連絡をいただいたタイミングもあり、職場に迷惑を掛けてはいけないという思いでの退職の決断です。
ここで反省をすとすれば、転職活動から早期に採用となり未経験業種であるにも関わらず、あまり深く考えず「やった正社員だ!」と浮かれていたのかもしれません。
時間的な余裕も無かったのですが、職場体験してみるなどして仕事内容と自分自身を向き合えば良かったかも?と思っています。
ケガによる退職であるので、身体は勿論、メンタル面も含めてしっかりと治し、少しでも早く社会復帰しなければと気持ちを切り替えなければなりません。
突然の無職は不安だらけ!心身のリハビリで自信回復
体が資本とはよく言ったもので、身体に不調を来たすとメンタル面の不安に陥ります。
これから腰の痛みを取り除くだけではなく、精神的な自信も取り戻す必要があると感じています。
先ずは痛み止めを飲みながら2週間ほどストレッチ療法で大きな痛みは感じる事はなりましたが、腰に違和感がある点と再発防止の筋力+柔軟性のアップが必要なため、1〜2回/週程度リハビリに通いながら毎日自宅でリハビリメニューをこなすのが現在の日常です。
しかし、突然収入を得る手段が断たれた事は、多少貯蓄に余裕があっても精神衛生上健全とは言えません。
実際問題として腰痛による運動の制限があるので、すぐにアルバイトなどを始めるにも肉体労働は不可であり、身体に負担の少ない仕事探しをする必要があります。
私自身の場合ですが、前職で積み上げていた貯蓄もある事から失業保険を受けながら長く続けられる仕事探しをしたいと考えており、今回のブラック職場をただ脱出したいとよく考えずに未経験の業界に足を踏み入れてしまった事の反省点でもあります。
今回の失業期間中も過去の経験から精神的に何もしていない状況は不健全なため、リハビリ+職探しの期間に資格やスキルを身につける事を検討中です。
前回は、普通二輪免許やMOS(Microsoft Office Specialist)の取得やWordPressによるブログ制作のスキルを身に付けて充実した時間を過ごす事が出来たものの転職に役立つ資格や技術ではありませんでした。
実践的な資格は、自分自身がやりたい仕事が決まらないと何の資格を選択すれば良いのか難しい問題ですので、前回を踏襲する形でパソコン系のスキルと何かしらの運転免許などが良いのかなと漠然と思う次第です。
まとめ
この投稿を書いている時点でケガのリハビリと失業が現在進行形のため、具体的な思考方法や何をすべきかなどの経験談を伝える事が出来ず申し訳ありません。
但し、何らかの理由で無職になってしまった時のための様々なリスクを抑える方法や日頃の心構えについてのポイントをまとめたいと思います。
ポイント
- 半年間以上の生活費分を賄える貯蓄しておく
- 現実逃避ではない精神を安定させる方法を見つける
一つ目は、収入が無くなることへの不安を払拭するために最低でも半年間以上の生活費を貯金しておきたいものです。
失業保険を受けるにしても自己都合の場合で退職後3ヶ月くらいは収入の無い期間を過ごす事になり、退職する時期によっては各種税金を納めるタイミングも重なるので、単純に家賃、食費などの目にみえる生活費以外にも出費が嵩むことを覚悟しておきましょう。
私の退職理由はギックリ腰からの腰痛だったため、幸いにも自宅療養でリハビリも週に数回の通院で濟む状況であり、大きな手術や入院などで治療の長期化、高額な医療費の負担という事態は回避出来たのですが、今思うと共済か掛け捨ての保険に入っていても良かったかもしれません。
二つ目としては、落ち込みがちになるメンタル面を如何に安定させて前向きにして行くかです。
日々の生活に直結する金銭面での心の不安を取り除いておく事は前述の通りですが、急に仕事を失ったままいつまでも俯いてばかりはいられません。
勿論心身を治療するために安静にする事は重要ですが、ただ何の目標もなくダラダラと家に引き込もっては、物事がプラスに作用する事は一つも無いでしょう。
但し、無理矢理に大きな目標や非現実的な夢を持つ必要はありませんので、自分自身が社会復帰する時までの間に自信を少しでも取り戻す行動が必要と考えます。
得てして失業中は自分がダメな奴だと思いがちになってしまい、自分でも知らず知らずのうちに不摂生な生活を送ってしまいます。毎朝のウォーキングや図書館で読書するなどお金を掛けない簡単予定を作る事で生活リズムを安定させながら身体を動かしつつ教養を高めるなんて事も可能です。
最後に、無職になって何もせず日々が過ぎ去るだけでお金は消費して行きますが、誰にも邪魔をされない自由な時間を手に入れられます。
今後このブログでこの自由な時間を私は有効活用できたのか?良い報告が出来れば幸いです。
ここまで読んでいただき、本当に有難うございました