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【書評】「働き方1.9 君も好きなことだけしていける」は、副業やフリーランスを考える人に読んでもらいたい!

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芸人兼ソロキャンプYouTuberヒロシさんの著書「働き方1.9 君も好きなことだけしていける」を読んだ感想を紹介します。
芸人という仕事に行き詰まってから、自身のソロキャンプを配信するYouTuberとして成功を治める過程で感じた、ヒロシさんらしい働き方・生き方を変えるための方法を解説した一冊です。

働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける
管理人
フリーランスや副業でニッチビジネスに挑戦する方にオススメです。

概要

著者は、「ヒロシです」のネタでお馴染みの芸人ヒロシさんです。
現在は芸人兼ソロキャンプYoutuberとして活躍中で、自身の趣味であるキャンプ動画を配信する「ヒロシちゃんねる」は、チャンネル登録者数60万人(2020年4月時点)を超えており、私もチャンネル登録する視聴者の一人です。

テレビのバラエティ番組で一躍有名になったものの、テレビの世界でひな壇、番組MCといった花形ポジションに向いておらず、所属事務所から独立して音楽活動や飲食店経営など様々な経験をする中でYouTubeと出会い、自分のやりたいことを見つけたことで新しい働き方・生き方に刷新して成功を収めました。

刷新されたライフスタイルは今なお現在進行形で、この本のタイトルを「働き方2.0」ではなく「働き方1.9」として継続中であるも、ここまで実践した意識改革や経験談、成功体験をまとめたビジネス書になっております。

気になる内容

印象として、「働き方1.9」はタレントのコラム本ではなく、自己啓発系のビジネス書です。
難しい専門用語は使われていないので非常に読みやすく、テーマごとに4章で構成されているので、ここでは各章ごとに解説します。

第1章 何でも屋を諦める、という提言

著者であるヒロシさんが職人気質で、一般的な企業でも求められるオールマイティーな能力で力を発揮できる調整役ではなく、ある特定分野で能力を発揮するスペシャリストタイプであり、ヒロシさんの場合はキャンプになるのだが、自分自身が愛情を注げる専門性の高い情報をインターネットを活用して発信することで、営業行為をするよりも相手から声がかかる状況を作るべきだと提言しています。

愛情を注げる専門的な内容は、誰もが好きなメジャーで大衆受けするものではななく、マニアックでニッチなものほど専門性が高くなり、同じ趣味嗜好を持つ人からの支持を獲得するためにTouTubeなどのネットサービスで情報発信すれば、収益が見込まれるブルーオーシャンのマイナー市場を作り出せるので、「トークや文才などの表現力」より「好きを発露する表現力」をトコトン突き詰めるのが重要と説いています。

第2章 たくさんのタネを蒔く

YouTubeでのキャンプ動画配信が成功するまでに、飲食店経営やバンドなど様々な活動に手を出しており、「『あわよくば』何か成功すればいいや」という気持ちで複数のタネを蒔いた結果であり、YouTubeのみが成功するもその成功に確信はなかったということです。

副業するチャンスを迎えた今の時代、インターネット上で自分の好きを発信するツールは沢山あり、「絶対に成功してやる」という強い覚悟を持って望む必要はなく、誰にも言わずコッソリと二番煎じのパクリも気にせずに気楽に取り組むことを勧めています。

何もしないことが最大の失敗であり、誰にも知らせず・お金をかけず・自分のルールに縛られず複数のタネを蒔いていれば早期撤退も可能であり、最小限のリスクで成功の確率を高められると推奨しています。

第3章 好きなことだけして生きていく

第1章で自分の好きなマイナージャンルは仕事になり専門的なスペシャリストを目指して発信すること、第2章で好きなものを仕事にする上でラクな気持ちで複数のタネを蒔くことを推奨してきたが、マイナー市場に参入するには時間と手間を要するので、お金稼ぎを目的とした場合、収入という結果が出るまでに時間がかかり、好きでなければ長続きしないと注意喚起も怠っていません。

YouTubeは比較的早くマネタイズできるものとして勧めているが、目先の金銭よりも継続できる好きなものを優先することで金は後からついて来ると説いており、更に好きでもない得意分野で一握りの達人を目指すより、好きな分野に詳しい専門家を目指す方が無理なく長続きでき、必要なスキルを実践で身につけることに価値があると提言しています。

第4章 ひとりこそが最強

最後の第4章では、ビジネス成功における最も重要な要因として、「決定権を握る」と「高速で進める」を著者の体験談や友人の会社員兼YouTuberを例に解説しています。

即断即決を実行する上で「ひとり」であることが効果的であるとして、大きな組織ではトップにしか決定する権限がなく、決定権に至るまでの手間や時間は無駄であり権限を持つポジションに立つことが重要であり、「個」になることを恐れて集団に依存する危険性を説いている。

但し、「ひとり=会社を辞める」ではなく「ひとり=治外法権的な決定権」を手に入れられる時代に突入すると仮説しており、集団や組織を介してだけではなく「個」と「個」の結びつきで決定権を産み出すビジネスモデルが到来すると想定している。

次世代の決定権を握るために「自分のやりたいこと、好きなことを見つけて、たくさんのタネを蒔き、インターネットメディアで発信していく」が唯一のサバイバル術であると結んでいる。

テーマとの検証

この本の重要なテーマである「自分のやりたいこと、好きなことを見つけて、たくさんのタネを蒔き、インターネットメディアで発信していく」を自分自身が実践できているかを検証してみましょう。

パソコンの動画制作

自分のやりたいこと、好きなことを見つける

自分自身のパーソナルな部分の棚卸しと考えると良いでしょう。

熱狂的に取り組めるもの、変態的に愛せるものを自分の中から探し出すことは難しいのですが、これまでの人生で寝る間も惜しんでのめり込んだ経験や一つのことに集中して取り組んだ出来事は誰にでもあるはずです。
自己啓発本や能力開発セミナーのように職務に必要な資格やスキルを客観的な視点であぶり出す訳はなく、自分の人生を振り返って見れば答えがでます。

私の場合、現在の趣味であるバイク、30代まで社会人サークルで活動していたバスケ、一人暮らしで身につけた料理、もしかするとこのブログ制作などが大テーマとして挙げられ、より深掘りできる小テーマを発見するためには行動する中で見つかるのかもしれません。

たくさんのタネを蒔く

金銭目的で儲けにつなることなどを考えず、自分のやりたいことを年齢、性別、環境などで言い訳せずに軽い気持ちでやってみることが肝心で、自分の可能性を潰すことは辞めましょうと言っています。

私は40代半ばの中ですが、全くの初心者でバイク免許に合宿で挑戦しました。
一歩を踏み出す勇気が最も難しいことで、好きであるというモチベーションがあれば様々なことにチャレンジできますし、好きなものも一つに限定せずに色々と試す価値はあるはずです。

バイクに乗ることをキッカケに、歴史巡りやキャンプツーリングなど気ままな一人旅にも挑戦したいと考えており、自分のできる無理のない範囲でタネ蒔きに繋がる「好きなこと」が確実に広がっています。

インターネットメディアで配信していく

個人で発信するためにはインターネットメディアは必要不可欠です。
収益化のしやすさやチャンネル登録者数、動画の視聴回数など成果の分かりやすさから本書ではYouTubeを勧めておりますが、Webサイトのスキルを少しだけ身につけたことで私自身はブログを使って発信しています。

SNSの活用も興味がありますが、正直使い方が分かっていないので勉強が必要で、興味を持って取り組めば自分のスキルの一つにもなるし、勧められているYouTubeもモトブログという形で挑戦してみたいと考えています。

現時点でこのブログは収入や仕事につながる価値を産み出せてはいませんが、好きなことを投稿し、試行錯誤する中で価値を高めていく目標を持っており、この記事を読み返した時に目標に少しでも近くことができれば、「働き方1.9 君も好きなことだけしていける」を読んで本当に良かったと言えるのではないのでしょうか。

読んでの感想

この本を読んだのは、2019年の夏頃で以前勤めていた会社を退職して地元に戻る準備をしていた頃で、退職にはいくつか理由がありましたが、一つの理由として職場で宗教のように日々唱えられる2つの言葉に嫌気が差していました。

一つ目は「仕事を好きになれ!好きになれば働くことは苦痛でなくなる!」で、

当時の私は親が嫌いな食べ物を克服させようとする説教を更に圧迫したような強制労働を無理強いする言葉として受け取っていました

次に「金は後からついて来る!金を気にせずにとにかく働け!」

と高度成長時代の闇雲に働くことで評価が上がり収入も比例して上昇するという前時代的な考え方に辟易していました。

2つとも非常にポジティブで悪い言葉ではありませんが、比較的単純な労働内容と報酬の目安となるマイルストーン的な人物がいない環境で、末端の一労働者に強要するには簡単に鵜呑みにできない言葉した。

本書では、「仕事を好きになる」から「好きを仕事にする」に仕事と好きの位置付けを変えることを提唱しており、「金のために働く」から「好きなことを続ける」という目的を変えることで「金は後からついて来る」ことに興味を持ちました。

大企業などの大きな組織で立身出世を目指すためのビジネス書ではありませんが、フリーランスや副業を始める方など新しい働き方を模索する人には参考になる情報が多々あり、何から始めれば分からない人には新しい気付きを得られるはずですので、働き方に迷っている方は是非一度この本を読んでみてください。

 

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